家族で一緒に過ごす〜子どもの精神安定〜

9月に入りました。
長い夏休みが終わり、我が家の息子たちも元気に登園を始めました。
夏休み期間中、長男は従兄妹のお兄ちゃんお姉ちゃんに会って、少し変化がありました。
お風呂では、体も頭も手伝いなしで、ひとりで洗いたい。
お風呂から上がったら、自分ひとりで体を拭きたい。
朝は自分で目覚ましをかけて起きたい。
また、お父さんに甘えたり、関わりたいということが増えました。
母親よりも父親と過ごしたがるようになりました。
戦いごっこも毎日のようにしています。
年上の従兄妹から刺激を受け、自立心が芽生えはじめ、お父さんと過ごすことで、男ってカッコイイんだ!強いんだ!と思うようになりました。
母としては、お母さんべったりの甘えん坊の頃が可愛くて、少し寂しい気持ちもしますが、男性として成長していく姿も頼もしいです。
いずれは思春期を迎える子どもたち。家族より友だちと過ごすことも増えていくのでしょう。
このブログを読まれている方のなかには、現在、手に負えない思春期のお子さんをお持ちの方もいるかもしれません。
アメリカのシンシナティ子ども病院センターのブレイク・ボーデン博士という人が、527人の10代の子どもにアンケートをとったところ、興味深いことが分かりました。
親が週に5回以上子どもと夕食をともにする家庭では、薬物、うつ、違法行為が少ないそうです。
同時に成績もよく、よい友達に囲まれていました。
これは、外食をした家庭でも同じ、ファーストフードでも、出前でもよかったのです。
それに対して、一番荒れている10代の子たちは、親が家で子どもたちと夕食をともにするのが週3回以下の家でした。
小さな子どもでも同じような研究がなされました。
ハーバード大学院の教育学教授キャサリン・スノー博士は、幼児に焦点を当てた調査をしました。65の家庭を6年間にわたって追跡調査した結果、遊び、学校、また絵本の読み聞かせよりも、食事を一緒にするほうが、子どもの発達に大切であることが分かったそうです。

食事を一緒にするということは、親子で一緒に過ごすことです。
親が子どものために時間をとり、毎日会話などのやりとりをすること。
これが、10代の子どもたちに落ち着きを与え、成績も向上するのだと思います。
小さい子どもも10代の若者も、家族が精神安定と健康をもたらします。
親子のふれあいこそ、思春期の嵐を乗り切る鍵なのかもしれません。