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  • 執筆者の写真fujita

自分の子ども・家族に読んで欲しい本



今回お勧めしたい本をご紹介します。


田中満矢.著『いいんだよ、昨日までのこと全部。』(2021.)


著者の紹介文によると、北海道で希望を歌う4人組ロックバンド、ナイトdeライトのドラマーであり、教会の若者たちをケアする牧師。

12年間若者の居場所づくりに励み、約2000人と出会う。10年続けたブログとラジオ「みちや牧師の悩み解決事務所」では、寄せられた多くの悩みに等身大で返答してきた。また、バンドでは、北海道いのちの電話のテーマソングを担当。



思春期は、子育てをしていくうえで、いちばん難しい時期です。

この時期は、異様に人の目を気にしてしまいます。

自分が友だちより1センチ背が低いことで落ち込んだり、あの子より自分は可愛くないから劣っていると、真剣に悩んでしまいます。若者はとても繊細です。

手をかけなければいけない幼児期よりも、思春期は重要な時期とも言われます。


福岡いのちの電話によると、コロナウイルス感染拡大により、自殺者が大幅に増加しており、特に女性と若者層が多くなっているそうです。

またコロナにより里帰り出産ができない、実家からの支援が得られない、育児相談をする機会が減り、必要な支援や援助を受けられず孤立してしまっている母親による、産後うつ自殺も増えています。


私たちは、本当は死にたいとか考えたくないし、自ら命を絶つなんてしたくないはず。

でもそこまで考えなければならない理由があって、多くの人が苦しんでいます。


著者は、その気持ちに寄り添ってくれるように、ホッとできる言葉をかけてくれます。

冒頭の「はじめに」というところには、「死にたい」って思ったっていい。そう思う理由が、あなたにはちゃんとあったのですから。 と包み込んでくれます。


この本は31の項目に分かれていて、「失恋した」「イライラする」など、その時の自分の気持ちと重なる言葉を開いて読めるようになっています。

また項目ごとに、ナイトdeライトの曲も聴けるようになっています。


10代の若者や、子どもたち、大人でも、手にとって読んでもらいたいと思います。


家族や子供に「読んでみない?」と言いづらい時は、テーブルや家族の目に付くところに、そっと置いてみるのもいいかもしれません。


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